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老犬の介護でお悩みの方

トイレ・ケアのお悩み

衛生的で健康な生活のためにこまめなケアを

成犬では問題無く出来たトイレも、老犬になるとうまく出来なくなる場合があります。愛犬の排泄物で身の周りのものを汚してしまうことがありますので、汚れても良い服などで介護すると良いでしょう。
日々確認できる事として、水を飲む量やオシッコの回数確認が出来ます。これらに変化がある場合、病気の可能性があり、早めに獣医師に相談することをおすすめします。
家の中でトイレをしたがらない子もいます。散歩までトイレを我慢するワンちゃんでも、老犬になるとトイレが近くなってしまい、我慢できなくなることもあります。
老犬になった時に備え、家の中でもトイレができるよう、普段からしつけましょう。
老犬になると免疫力も低下するため、衛生面はさらに注意が必要となります。体のケアもこまめにしてあげましょう。

トイレのお悩み

決まった場所でトイレができない

老化によって足の力が弱まりトイレまでたどり着けないことがあります。トイレの場所が1つの場合は2つ、3つと場所を増やすことでトイレのしやすい環境を作ることができます。
室内犬の場合、ゲートなどを使い、日常の行動範囲を確認できる範囲に留めるなどしましょう。
足の力が弱っている場合は、楽に歩ける環境を作ることも意識しましょう。滑りやすいフローリングには滑り止めマットを敷いたり、ワックスなどで滑らなくする等の対策を取りましょう。
マットを敷いた場合、そこでトイレをしてしまう場合もあります。そういった際は洗えるペットシーツなどの使用もおすすめです。
足の力がさらに落ちて、立ち上がりにくそうな仕草をしていたら、補助してトイレの場所まで連れていってあげましょう。歩行補助ハーネスを使ったりすることで簡単に補助をすることが可能です。
水を飲んだ後など、愛犬のトイレパターンが決まっている場合やトイレに行きたそうな仕草をした際は、その場所まで連れていくなどサポートしてあげましょう。
足の力が落ちていないのにトイレに失敗する場合は、トイレの場所が分からなくなっている可能性があります。
犬は嗅覚が発達しています。ニオイでトイレの場所が分かるようにしてあげましょう。
例えば、あらかじめペットシートに愛犬のオシッコを少量つけておくことも良いでしょう。しつけ剤やしつけ用シーツなどでにおいをつけて誘引させるのも効果が期待できます。
キレイなシーツでしかトイレをしない子にはこのニオイ=トイレというものを用意しておくと良いでしょう。

トイレ後に体が汚れてしまう

トイレ後に動けず、体などを汚してしまう子もいます。トイレの後はできるだけ早く、後始末をすることやその場所から愛犬を離すことを意識してください。
たとえトイレに失敗して体や周りを汚しても決して怒ったりしない様にしてください。体が汚れてしまった時はボディタオルなどでできるだけ早くふき取るなどして体をキレイにしてあげてください。衛生面に気を使う事も大切です。
オムツの利用もひとつの選択肢です。オムツは清潔を保つよう、こまめにチェックし、汚れたらすぐに交換してあげましょう。
老犬介護は飼い主だけでなく、愛犬自身も大きなストレスを抱えることになります。愛犬の介護が難しい場合は老犬ホームへ預けることも検討してください。

愛犬が自分でトイレができない

老犬になり筋力が落ちてくると、自分で排泄ができなくなることがあります。このような場合は、トイレの時にワンちゃんが排泄姿勢を保つことができるよう、体を支えてあげるようにします。
体を支えるのが難しい場合は補助用のサポーターもありますので、そちらの使用をおすすめします。
どうしても自力でトイレができない場合、マッサージや圧迫で排泄を促します。 ※犬の種類や個性によって、効果的な圧迫方法が違ってきます。獣医師などの指導を仰ぎながら、適切な方法を覚えましょう。
※ワンちゃんが嫌がるようであれば、一度やめて時間を置くことも大切です。根気よくサポートをしてあげてください。

下痢をする、便秘になる

下痢をする様になったら病気の可能性もあります。早めに獣医師に相談することが大切です。
病気ではない場合、老犬になったことによる消化吸収力の低下が考えられます。
食事を消化に良いものに切り替えてみたり、一度の給与量を減らして、食事回数を増やすことも、内臓の負担軽減となります。
便秘の場合は、水分をいつもより多めに取らせること、繊維質の多いフードを与えるなどが良いでしょう。おなかをやさしくマッサージしてあげることも方法の一つです。

血便が出る

血便が出ても1回であれば大きな問題が無い場合がほとんどです。なぜなら、腸の粘膜はちょっとした刺激でも剥がれやすく、便の周りに血が付く、下痢に血が混ざるといった症状が出ることがあります。
お腹の調子を整えるサプリメントを使用してみることも良いでしょう。
ただし、大量に血が混ったり、元気がない、食欲がない、いつも便の周りに血が付く等の症状がある場合はすぐに獣医師に相談するようにしましょう。

排泄の時にお尻が汚れてしまう

肛門周りの毛が長いワンちゃんの場合、肛門周りやしっぽの付け根あたりの毛をハサミやバリカンで短く刈り、汚れにくいようにしましょう。
※短くしすぎるのはかぶれやすくなりますので注意する必要があります。お尻回りが清潔に保てているか、皮膚が赤くなっていないか確認しながら毛の長さを調整しましょう。
トリマーさんに伝えて相談するのも良いでしょう。

汚れた時はウェットティッシュボディタオルドライシャンプーを使って、軽くふき取るようにします。
強く拭くと皮膚を傷めるので注意が必要です。汚れがひどい場合はシャワーで洗ってあげてください。
※負担が掛からない様に注意しながら進めてください。
寝たきりの老犬の場合、お風呂マットやすのこなどの上に寝かせ、頭が高くなるように斜めにしてシャワーをすると顔に水がかからず、ストレスを減らせます。

ケアのお悩み

お口回りのケア

老犬になると水を飲む量や唾液の分泌が減り、歯石ができやすくなり歯周病になりやすくなります。
もし歯周病になると治療も難しいため、歯周病にならないように日常のケアが大切です。具体的には、歯ブラシ歯みがきシートを使用したケアがあります。
慣れていない子には玩具デンタルガムで噛む行為を増やしたり、デンタルジェルやリキッドを使用して徐々にデンタルケアに慣れさせ、最終的にシートやブラシへステップアップをさせる方法もあります。
噛む力の低下により、固いものが食べれなくなるケースもあります。そういった場合は食事をお湯でふやかしたり、フードをやわらかいものに切り替えることを検討してください。
もし歯周病の疑いがある場合は獣医師と相談し、治療方法を良く相談しましょう。

皮膚・被毛のケア

グルーミングは皮膚被毛の清潔を保つだけでなく、血行促進、愛犬とのコミュニケーションのアップといった効果が期待できます。愛犬の体調と相談し、無理のない範囲で実施してください。
皮膚が弱くなっている場合はマッサージなどでやさしく血行促進を図ってください。
シャンプーをする場合は、負担軽減のために短い時間でシャンプーをしたり、滑りづらくなるよう滑り止め防止マットを使用したりといった配慮が必要です。
体調が良くないときはシャンプータオル拭き取りスプレーなどを使用して体をきれいにしてあげましょう。
痒がる、必要以上に舐める、過剰に毛が抜けるといった症状が見られたら、皮膚になにかしらの異常がある可能性があります。皮膚の状態を確認し、必要に応じて獣医師に相談してください。